※今はなきYeah!!J-POP!というサイトに掲載されたレビューです。

まるでキラキラ舞い落ちる粉雪の小宇宙。空から縦横無尽に降ってくるキラキラした音の渦。タイトルの謎めいた響きにも心を奪われる。THE
ORB、STEREOLAB、GONG、NEUなどに影響を受けているだけあって、キラーコンドルズの『AZURAZUR』のサウンドは幅広い。
イントロ曲の「SUPERMOVE(part.1)」が始まった時点で、聴く者はぐんぐんと彼らの世界に引き込まれてしまう。シンセサイザーの心地良い音色にうっとりしていると、まるで水の中を泳ぐ魚になったような気分になる。生ドラムが電子音に絡み合い、彼ら独自のグルーヴを作り出している。機械的な音と、機械じゃない音(ギター、ベース、ドラム)の混ぜ具合が、確実に彼らは打ち込みユニットではなくバンドであり、根本に流れているのは骨太なロックサウンドである事を表現している。
ちなみに、彼らのライブは必見である。生ドラムのハイレベルな技術もさることながら、シンセやギターなど、電子音と生音の心地良い融合、そして何よりそこに漂う世界観が唯一無二のものであり、辺り一面に心地良い空気を放っていた。是非、一度彼らのライブを生で体感して欲しい。
とりあえず、「現実逃避」…ではなく、「現実飛行」には持ってこいの音楽であることは確か。中毒性と依存性が高いので、要注意。キラーコンドルズの円盤に乗り何処までも飛んでいきましょう。乗り物酔いにご注意を。それでは、アテンション・プリーズ。
大木彩映理